書評:折れた竜骨 上/下
結構前の作品ではありますが、米澤穂信さんの「折れた竜骨」を読みました。
ミステリーはミステリーなのですが、SF要素(少し言いすぎか)もあります。
折れた竜骨の世界には"魔法"が登場します。
そんなのやりたい放題になるんじゃないか、と思ったのですが、魔法を使うには漏れなく"制約"があります。
この制約が物語をいい感じに組み立ててくれています。
全体は西洋の世界観で、読み始めは、ここからどうミステリーになるんだろうと訝しんだのですが、その世界観に引き込まれてしまいました。
デーン人がソロン島を急襲する描写は切迫感があり、女戦士が族長を打つ場面は感動しました。
米澤穂信さんの著書は初めて読んだのですが、他のも大変気になります!
読んだらまたレポートしますね。では。