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書評:彼女は頭が悪いから 姫野カオルコ

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少し前になりますが、今年度の新入生へ向けた上野千鶴子さんの祝辞の中で紹介された、彼女は頭が悪いからを読みました。

評価

では早速。

今回からちょっと見た目を変えてみました。
以前よりちょっとポップにしたのと、グラフ形式もレーダーチャートからポーラーチャートにしています。
グラフの作り方は、また別記事にしますね。
そのうち、、

読みやすさ:3

文体は結構砕けていて、変なところで引っかかったり、考えすぎるようなところもありません。
良くも悪くも、さらっと読めます。
それ故か、特筆する点もありませんでした。

深み:1

私が期待しすぎたからかもしれません。
ミステリーでもないですし、何かを探求する本でもないのである程度の事実と、登場人物らの情景を思い浮かべるに留まりました。
実際の事件から着想を得て執筆されたとのことですので、当たり前かもしれませんね。
私が、こういった本が苦手なだけだと思います。

新感覚:2

所々でネットスラングが使われるのですが、「え、古いな、、」と思うものが結構あって興醒めしました。
登場人物は大学生で、ここ数年の話なので「もう使わないよー」というのが散見されます。
書籍の中でネットスラングを使うのはなかなか難しい挑戦なんだろうな、とは感じました。

すっきり:2

実際の事件をベースにしていて、何かの「解決」を目的にした物語ではないので、特にスッキリ感はないです。
何かが解けたり、鬱憤が晴らされることを期待してはいけません。物語はとても淡々と進みます。

収まり:5

私が評価したいのはこの「収まり」方です。
最後の一文のためだけに、それまでの無駄とも思える文字が並んでいると言っても過言でないとさえ感じます。

すごく輝くような表現というわけではないですが、その一文で「あぁ、そうなっちゃったんだ」と物語が1点に収束します。

総評

本当にそうなのかはわかりませんが、東大生ってそんな生活してるのかな〜と色々な想像をさせてくれる本でした。
ただ、東大卒の友人は何人もいますが、この本の登場人物のような生活を送っている人はいないです。

結局のところフィクションですので、それはそれ、これはこれ、と受け取るのが良いです。

冒頭にも書かれています通り、淫乱な描写を期待してはいけません。また何かの冒険譚でもないですし、ミステリーでもありません。

ただただ、当時の事件の裏側はこうなっていたのかな、と照らし合わせながら読む本です。
当時の事件に興味がある方や、上野千鶴子さんが紹介するのなら!という方向けだと思います。

彼女は頭が悪いから

彼女は頭が悪いから

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