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BP様とのつきあい方

言い合っている画像

BP様からクレームを受けました

非常に残念なことですが、今まで半年ほど一緒に頑張ってきたBP(ビジネスパートナー)様から営業を通してクレームを受けてしまいました。自分の心の整理も兼ねて(伏せるべき部分は伏せて)書き残そうと思います。

BPって?

いわゆる下請けになります。私はこの言い方は大嫌いなので、御本人の前などでは絶対に言いません。あくまでも目的を同じくするパートナーとして働きたいので、上下を現す言葉は極力避けるようにしています。

でも、よく考えるとすぐにわかるのですが、心底パートナー足り得るのは非常に難しいです。
お金の出処が異なりますから。

私は一次請けの会社様からお金を受け取ることになります。ここでいうBP様の場合は、私つまり"弊社"からお金が支払われるわけです。この違いは非常に大きいということは、SIer、SEの方はよくわかっておかなければなりません。

ある意味、本当に心をともにするBP様は存在しないのです。蛋白な言い方をすると、まさにお金の切れ目が縁の切れ目なわけです。発注なしに働くことはできませんから。

私はいわゆるリーダーポジションですので複数会社のBP様をまとめることもあります。この場合、この内容はA社に話せるけどB社には話せない、というようなことも出てくるわけです。こういう小さなことが積み重なって、時には居座古座に発展することもあります。IT業界8年目を迎える今、やっぱりBP様と如何に長くお付き合いするかがこの業界の鍵だな、と思うわけです。

クレームの内容

大きく2点でした。

  • 周りが騒がしいのでイヤフォンを付けて業務をしたい
  • 弊社社員の立ち振舞が高圧的で受け入れられない

1点目はどうしたものか。。
正直言ってそんなに気にするほど騒がしいとは、私は思えませんでした。ですので、少し席を移動するとか、イヤフォンではなくて耳栓はどうか、ということを相談/提案させて頂いたのですが、受け入れて頂けませんでした。(受け入れていないのは弊社なのですが)

しかし、周りの座席の方に静かに作業をするように申し入れるなどして、緩和することはできそうではありました。

2点目もどうしたものか。。
自分で言うのもなんなのですが、かなり丁寧に話をする方だと思っています。まぁしかし、実際に高圧的と言われている事実がある以上、受け入れねばなりません。

そうして色々振り返ってみると、確かに改めるべき点もありました。少しピリピリしている時に見当違いの話題をされたり、筋道の通らない話を続けられたりすると、不満が顔に現れていたように思います。

次は、もう少し掘り下げて解決策を練ってみます。

外的要因

"弊社から見て"外と内に分けて検討してみます。
ここでの"外"は、先程の1点目の事象になります。社外に向けての調整が発生してしまうものを"外"としました。

どうしてそんなに騒がしいと感じられたのでしょうか。
まず現場での座席ですが、確かにギュウギュウ詰めなのです。顧客事情により、十分なフロアスペースがありません。そのうえ、急増かつ大規模PJなため会議室も足りていません。喫緊の解決策として、フロアの一部を会議スペースとして利用しています。

たしかに、騒がしいと言われても仕方ありません。

ただ、騒がしいからと言ってイヤフォンを付けられるというのは、正直看過し難いです。業務中に音楽を聞いている(ように受け取られる可能性がある)、というのは弊社では受け入れがたく、顧客にも説明がつきません。入社した経験はありませんが、スタートアップやWEB系などの若い企業であれば対応できたかもしれません。
※他意はありません。

残念ですが、弊社の最譲歩が"耳栓"だったわけですが、質感が好みではなかったようでご理解いただけませんでした。

内的要因

私含めた弊社社員の態度が受け入れられない、との旨だったわけですが、お恥ずかしながら思い当たる節がないわけではありません。前述の通り、個人的な状態に依存して態度が高圧的であったかもしれません。これは本当に反省しています。

世のリーダー方はどのようにご自身の精神状態を保っているのでしょうか。私の場合、結構自分をボトルネックにしてしまう癖があるので、まずは可能な限りタスクを"散らす"ことを考えるべきかもしれません。

自分にしかできない、という妙な思い込みは悪い癖です。万が一、自分にしかできないとしても他の人ができるようになるには、まず任せてみなければなりません。これでは、人の成長を妨げるリーダーになってしまいます。

まだまだですね。。
反省しきりです。

BP様との関わり方

プロパー、BPと分けざるを得ないのは事実なのですが、現場レベルでは可能な限り"仲間"として働きたいものです。ですが、"礼儀"を軽んじるのは良くありませんね。特にSIerであれば、BP様の方が年上のときだってあります。そこで礼儀を尽くさない人がいるのは事実です。プロパー、BP様を"上下"で捉えてしまっているのですね。

私は両者の違いは、ビジネスモデルの違いであって人の違いではないと考えています。

たまに"下請け根性"という話題も聞きますが、掃いて捨てたいです。そんなゼネコン体制が日本のIT業界を腐らせていると思っています。とか言って、打開案はなかなか見つからないんですが。

結論

まずは、「お互いがプロである」という思想で働きたいな、と。
そして、プロらしからぬことがあれば申し入れればいいかな、と。

お互いがお互いの仕事にプロ意識を持つべきです。
残念なことに、そうでない場合が散見されるので上下が生まれ、双方が不満を持つことになっています。お互いがお互いをリスペクトしたうえで、意見の相違があったならそれは両者納得のうえで違う道を進めるのではないでしょうか。

そんなに簡単な話ではないですが、草の根活動ですかね。

だいぶ出口のない記事になってしまいすみません。
SIerってこんな仕事です。ご存じない方は、ちょっとでも知っていただけると嬉しいです。興味がありましたら、他の記事も読んでみてくださいね。

それではまた。