there is a time for everything

現役ITコンサルタントが技術や育児情報を紹介するブログです。

親父退職

退職

昨年度を以て、父親が引退しました。
60歳で一度再雇用され、65歳まで働きあげました。

かなり恥ずかしかったですが、LINEで感謝の思いを伝えました。
私も子供が産まれ、丸くなったのだなぁと感じます。

私が幼少期の父親

我が家のルーツは高知県にあります。
実は高知県の漁師なんです。おじいちゃんまでは漁師だったのですが、父親が物心つくくらいに海難事故で亡くなりました。

なので、父親は私(長男)が産まれてもどのように接したらいいのかよくわからなかったそうです。

今聞くと面白い話ですね。心配しなくても、なんとか今まで生きてこれました。

反抗期の私

中学、高校のときは本当に両親が嫌いで、反抗してばかりでした。

大学受験期にはストレスも相まって文句を垂れまくり、結局浪人することになったときは情けなくてどんな顔をしていいかわかりませんでした。

人生で最初の挫折でした。

でも、何も言わずに予備校に通うお金を出してくれました。満足の行く頑張りとは言い切れないですが、当時の私の成績からすれば御の字の大学に入学することができました。

私立の大学だし、理系だしでとんでもない授業料を四年間も払い続けてくれました。

大学院受験

四年間、なぜか悶々と過ごした私は一念発起して大学院受験します。

そのときも、何も言わずに見守ってくれ、合格しても大して喜んでくれませんでしたが、やはり黙って入学費も、授業料も下宿費も、何不自由なく生活できるようにしてくれました。

社会人になって

いったいどれくらいのお金を使ってくれたのでしょう。

本当に頭が上がりません。社会人になってお金の価値がわかり、子供一人を育て上げるだけの金額の偉大さに気付きました。

誕生日には必ずプレゼントを送るようになりました。毎回、大して喜んでくれません。

結婚

私はなんでも自分で決めてしまい、なんでも事後報告するタイプなので、結婚相手も一度も会わせずに「結婚するわ」と言って嫁さんを家に連れていきました。

そのときでさえ、何も言わずに了承してくれました。

でも、「娘ができた」と親戚に妻を喜んで紹介している姿を見て、ちょっとだけ恥ずかしいやら、嬉しいやらでした。

浮いた話のない私でしたが、結婚してよかったな、と最初に感じた瞬間です。

子供が産まれて

もう、かつての厳かな父親の姿は影も形もありません。デレデレのトロケまくりのただのオヤジです。

ほっとけば勝手にオムツを替えてくれるし、ご飯時には誰よりも早く食べ終わって娘と遊びます。

ゴルフ

私が会社でゴルフを勧められた、と言うと嬉々として自分のゴルフセットを買い替え、私に丸ごと持って帰らせましたね。それ以来、家に帰る度にスコアを聞いてきます。親父は上手なので、80とかなんですが、私は平気で120くらいは叩きます。

もう少し相手になるようになったら、二人でラウンドしよう。

さいごに

人生の節目毎にちょっとずつ父親との距離が縮まったのですが、今更ですがもっと親孝行しておけばなぁと思います。もっと素直になっておけば、とかもっと相談できていたら、とか、振り返ればいっぱい頼りたかった場面があります。それもこれも、自分が頑固で人の意見を聞かないからなんですけどね。それもわかっていたのか、いつも何も言わずに背中を押してくれました。

絶対に親父の前では言いませんが、社会人になってからはずっと親父の年収を目標に頑張ってきましたw

まだまだ、追いつく気配はありません。本当に、自慢の父親です。

今までお疲れ様でした。

読者の中にも、まだまだご両親が現役で働かれている方が多いと思います。

ぜひ!恥ずかしがらずに節目の際に、感謝を伝えてくださいね。

私は結婚するまで感謝の大切さに気が付きませんでした。妻の教育のおかげです。

GWにまた、大きくなった娘を見せに帰ろうと思います。
たまにはゴルフも一緒にしてあげようかな。

今年度も頑張りましょう。 エイプリルフールだけど、真面目になってしまいました。