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現役ITコンサルタントが技術や育児情報を紹介するブログです。

【就活】"外資系コンサル"なんて名前の会社はないぞ!

去年の夏頃からとある就活アプリを通して、多くの学生の方々とお話させて頂いています。
私の経歴や本名は明かしているので、お話する学生の皆様はIT業界(SIerかITコンサルタント)に興味を持たれている方々です。

"外資系コンサル"という会社は存在しない

なぜコンサルが人気なのか?

まず感じる違和感は、半数以上の方が「なぜコンサルが人気なのか」を理解していないということです。
個人的には人気に関係なくトライしたい仕事なので、現在の職種にはとても満足しているのですが、新卒で就職活動をなさっている方はそうもいかないと思います。
働いたことがないのですから、色々な業界や職種と比較した上で選択すべきです。

結果として「なぜコンサルが人気なのか」が炙り出されるはずなのですが、この問いに答えられる人は大変少数です。

コンサルの分類が大切

大きく戦略コンサル、ビジネスコンサル、ITコンサルの3つに分けられるのですが、コンサルファームの応募要項に記載されている職種名が多種多様なのでとっても混乱します。

「経営コンサルタント」で募集しているのに入社後の配属セクター候補はすごくITコンサル寄りのセクターが上げられていたりするので、本当に注意してほしいです。

自分がなりたいコンサルがどれに分類されるコンサルなのか、応募する会社のコンサルはどれに分類されるのか、を理解していないと入社してから面食らうことになります。

コンサルが安パイになりつつある

「イマイチやりたいことが見つからないが頭は優秀」
という方がコンサルを志望することがとても多いそうです。
気持ちはとてもわかります。
まだ働いたこともないのに、就職活動というとても短い期間で自分の適職を探す、ということ自体が至難の業です。

そこで、色んな業界を見れて、転職する際の市場価値も高められるコンサルが選ばれるそうです。

個人的には「まぁ、いいけどね、、、」という感じです。

入社するファームによっては結構しんどいでしょうし、市場価値が高められるまで頑張れるだろうか?と心配してしまいます。

やりたくないことを考えてみて欲しい

私は新卒の就職活動は失敗した口なのですが、だからこそ転職活動は求めた以上の結果が得られました。
その際に注意したことは、「やりたくないことを避ける」ということです。

自分のこの先数十年間の嗜好がわかるような自己分析ができる自信はないですし、やりたいことって変わるのが普通だと思っているので、少なくともやりたくないことはやらない環境に身を置こうと考えました。

私の場合はこの考えがとてもしっくりきて、志望業界も絞られましたし、転職後もギャップはなかったです。

ミスマッチを完全になくすことは不可能

よくミスマッチのない就職を目指しましょう、と言われるかと思いますが、ミスマッチをなくすなんて不可能です。

現在のスキルなんて学生レベルに過ぎませんし、圧倒的に社会人生活の方が長いですから大いに変化する可能性があります。

そして、「御社の社員の人柄に惹かれて~」なんていう志望理由はとても危険です。
大手企業であれば、その方と働くことはまず叶わないでしょう。
あの人と働きたい、と思っても入社後は配属ガチャになるわけです。
憧れの人が入社前に退職している可能性だってあります。
(コンサルや外資系で人の出入りが激しい会社ではあるあるらしいですね)

ですので、おすすめは志望企業の文化とどれだけ接点があるのか、と確認頂くことです。
そもそも企業理念が社員に根付いていない場合は論外ですが、会社の理念や文化は意外と根強く残るものです。
そういった文化や雰囲気の中で、どれだけ自分は適応できるのか、どれだけ違和感なく混じれるのか、を考えてもらえると、対象企業にどれくらい適正があるのか考えやすいかと思います。

さいごに

コロナ禍の就職活動は考え方の切り替えが必要ですよね。
企業説明会で仲良くなった人と協力したことで業界研究が捗ったり、友達と企業状況の交換をして自分でも気づかなかった新たな嗜好が見つかった、ということができないわけですから。

でもその分、地方在住のディスアドバンテージはないですし、移動時間がゼロなので多くの企業を見れるはずです。

また、オンライン面接もリラックスできる環境で臨めると思いますので、結局は考え方次第ですかね。

ジョブ型雇用が今後推進されれば、転職はより一層珍しくないものになるでしょう。
ジョブ型雇用の米国では、平均転職回数は10回を超えるそうです。
いきなり日本もそんなことになるとは思えませんが、セカンドキャリアを見据えた新卒入社、というのも珍しくなくなるのでしょうね。

納得のいく就職活動になることを願っています。