なぜだかシステムエンジニアが人気という情報をTwitterでよく見かけます。
それはそれで構わないですし、人材不足が叫ばれる業界ですので嬉しいことなのですが、どうも腑に落ちない情報も散見されるので、私見ながら整理してみました。
どうして"未経験"が取り上げられる？
みんな"未経験"だ
まず、新卒で就職される方々は漏れなく"未経験"だ。
営業職だろうが、エンジニア職だろうが職務経歴がないのなら未経験だ。
なので、新卒で就職活動される方々が"未経験"であることを意識する必要はないです。
やりたいことが実現可能な環境で、志望される企業が求める人材像が"未経験"を許容するのなら、全く問題ないでしょう。
至極アタリマエのことをいっています。
ですが、中途採用を目的に転職活動される場合は異なります。
"未経験"というのは異業種にトライされる場合は付いて回るディスアドバンテージなわけです。
にも関わらず、システムエンジニアの場合はそこが軽視されますよね。
軽視することが可能と言い換えてもいいでしょう。
コンピュータサイエンスのバックグラウンドが必須とは言えない
これは語弊があるかもしれませんが、大学で学ぶコンピュータサイエンスが必ずしも必須とは限らない業界がITだと思っています。
チューリングとか知らなくたって、フリップフロップを知らなくたってシステムエンジニアにはなれます。
それはなぜかというと、家庭でも職場と同等の環境を構築可能だから、だと僕は考えます。
建築学科卒で建築業界に飛び込んだ新社会人の方が、帰宅後も勉強しようと思ってデスクから木材を引っ張り出して～なんてできないわけです。
※もちろん他にも学ぶことはたくさんあるでしょうが、一例です。
ところがシステムエンジニアであれば、仕事で取り扱った環境とほぼ同じ状況を、自宅のPCで再現可能となります。
ここが大きな違いではないでしょうか。
自宅のPCでありながら実戦経験を積み上げることができるので、色んな方が魅力を感じてトライなさっているのだと思います。
実践経験を積み上げたことによって、コンピュータサイエンスの知識がなくとも目の前のタスクは消化できる、という状況には持ち込めるわけです。
こういう背景から、現在の仕事や業界に不満を感じている方がシステムエンジニアに挑戦しているのかな、というのが僕の所感ですね。
採用してもらうことは難しくないが、キャリアプランが必要
目的と手段を履き違えてはいけない
システムエンジニアというと、働き方が柔軟とか、汎用的なスキルが身に付くとか魅力的な言葉が並びます。
事実ももちろんありますが、それは働く環境や自分を属性付ける要素でしかありません。
入社した先のことを考えないと、入社しただけで安心したり満足してしまって、最終的に使えないシステムエンジニアになってしまいます。
エンジニアである以上、新しい技術や知見を取り入れ続けないとすぐにレガシーだなんて言われる年配に成り下がってしまいます。
入社後、どのような成長を遂げたいのか、どのような仕事を成し遂げたいのか、がないと手段が目的とすり替わったことに気付けません。
会社で働くことは目的ではありません。自己実現の手段です。
いろいろな形があるとは思いますし、否定はしませんが私はそう考えます。
で、何が必要なの？
まぁいいからとりあえずシステムエンジニアなってみたいんだよ、という方もいるでしょう。
とっても当たり前ですが、何でも良いので一つのプログラム言語をしっかり勉強してください。
javaでもphpでも、JavaScriptでもいいです。
とにかく一つの言語についてしっかりやりたいことができる状態になってください。
一つでもしっかり言語が理解できていれば、言語間のギャップは方言みたいな感じで捉えられるようになります。
関東だと「いじる」って言うけど、関西だったら「いらう」って表現したりするのね～って感じです。
で、ここに加えておすすめなのは「保守性の高いコーディング」です。
これができれば頭一つ抜けることができます。
保守性というのは結構重要で、詳細は割愛しますが「技術的負債」と呼ばれる遺恨を残すプロジェクトも多々あります。
そういったことにならないよう、自立した思考で有るべき形をプログラミングできる人材であれば、文字通り引く手数多です。
人材不足が叫ばれ続ける業界ではありますが、実際は「優秀な人材」が不足している、というのが私の肌感です。
このあたりを定量的に統計結果にまとめるのは難しいのでしょうね。。。
最後におすすめの書籍を紹介しますね。
エンジニアであればぜひ一度は読んで頂きたいです。
結局たくさん載せてしまいましたが、、、 まだまだ足りないくらいです。
システムエンジニアを目指される方、とっても楽しい業界なので一緒に働ける日を楽しみにしています！
